住宅市場は金利に最初に反応するため、経済の優れた先行指標となると言われています。

利上げによる経済への悪影響は、以下の順で出ることが多いらしいです:
「住宅市場」
「新規受注」
「企業利益」
「雇用(失業率)」

そして8月30日現在、住宅市場はめっちゃ悪くなっているように見えます。

米国の2022年7月の新築一戸建て住宅販売件数は、借入コストの上昇、物価の上昇、需要の減少を背景に、前月比12.6%減の季節調整済み年率511Kとなり、2016年1月以来最低の数値、予想の575Kを大きく下回った。新築住宅の販売価格の中央値は439,400ドルに上がり、前年の406,000ドルを大きく上回った。平均販売価格は、前年同期の462,100ドルに対し、546,800ドルだった。売り出し中の住宅は464,000戸で、在庫の供給期間は10.9カ月に相当する

https://tradingeconomics.com/united-states/new-home-sales

しかも、8月26日、パウエル議長は明らかに姿勢を変えた。簡単にまとめると
「インフレ抑制のために、痛みを伴っても需要をぶっ潰す」
「ちょっとインフレがおさまったからといって、金利をさげたりしないよ」

私が見る限り、リセッションは始まっている。パウエルさんも「もうソフトランディングは無理だからね、ハードランディングだよ、景気は悪くなるし、失業率は高くなるよ、ちゃんと言ったからね、よろしくね、落ちないようにしっかりつかまっていてね~」と言ってるように思える。

バイデン政権は「ほれ、失業率をみろ、めっちゃ低いやろ! アメリカ経済は好調! GDPは2か月続けて下がったけど不景気にはなってな~い!」と言ってるだが、利上げによる悪影響がでるのは、失業率は一番、最後なのだ。

つい先日、自動車メーカーFordも約3000人の解雇を発表。他にも大企業の解雇の話をたくさん聞きますよね? でも、住宅事情を見る限り、雇用状況が悪くなるのはこれからかも?

そして10年金利はいま現在、こんな感じ。

もちろん、このままマーケットがするすると順調にあがる可能性はある。それでも、住宅事情、原油価格、金利には注意が必要な状況かも、と私は思っています。

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