一人の男がトウモロコシ畑に七面鳥の罠を仕掛けた。
ちょうつがいの扉のついた大きな箱だ。
扉につながった長いひもを持って、七面鳥が箱に迷いこんだらそれを引っ張って扉を閉めようというのだ。
だが一度扉を閉めてしまえば、箱のところまで戻らなければ再び開けられない。
しかしそうすると、まだ回りにいる七面鳥が驚いて逃げてしまう。
ある日、箱の中に12羽の七面鳥が入った。
そして1羽逃げ出して、11羽が残った。
「12羽入ったときに閉めちまえば良かったな、だが待てよ、またアイツが入って来るかも知れないな」
と男は思った。
12羽目が戻って来るのを待っている間に、また2羽逃げ出した。
「11羽で我慢しておけば良かった。1羽戻って来たらヒモを引こう」
と男は思った。
その間にもう3羽逃げ出した。
結局、男は1羽も捕らえられなかった。
これは「損切り」できない、「利確」できないひとの考え方を表現しています
この男の間違い、わかりますか?
それは
「逃げた七面鳥が戻ってくるかも?」
と考えた点です。
つぎに箱を閉めるルールを決めていなかった。
この2点を考慮すれば、「利確」「損切り」は改善します