結論から言いますね、それは。。。
- 「給与交渉」を然るべき人に行っていない。
- 「給与交渉」を行うための準備をしていない。
(1)から説明しますね。私は大学を卒業して広告代理店のコピーライターになりました。広告のクリエイティブ、デザイナーやコピーライターは組織に所属しているとはいえ、個人で戦っている意識が高く、日本にいた頃から私はほぼ毎年、社長と給与交渉を行っていました。簡単にいえば、社長に
「私の給料を今年はこれだけに上げてください!」とお願いするのです。
あなたは、社長に「給料をあげてください」と言ったことがありますか? 社長でなくてもいいですが、あなたの給与をあげる権限のある人に、それをまじめにお願いしたことがありますか?
給料をあげてくれ、とお願いもしていないのに、あなたの給料が自動的にあがるほうがむしろおかしいと思いませんか?
あなたがもし中小企業の経営者で、あなたの社員が給与に対して何もいってこないのに彼らの給料をばんばんとあげますか? あげないですよね?
日本の公務員や大企業の社員なら、なにも言わなくても給料は毎年あがるかも知れません。でも、アメリカでは自分からリクエストしないと給料はなかなかあがりませんよ。
逆に自動的に社員全員の給料があがっていくって?と思いませんか?
サボっている上司も、働かない同僚も、同じように給料があがる。
いまの時代、そんな組織が成長しますか?
そして、あなたのモチベーションはどうですか?
もっと働く気になりますか?
まずあなたの給料をあげてもらうには、しっかりと、きちんと「給料をあげてください」と言わないとだめです。
そして、その交渉を行うには、それなりの行動と準備が必要です。
交渉で一番、利用できるのは数字です。あなたのおかげで今年、どれだけのお金を会社が利益を得たか、去年と比べてあなたのおかげでいくら利益が増えたか。
数字なくても、わかりやすい成果です。これまで10の工数が必要だったものを、5にした。仕事のスピードを2倍速くした。同じ成果で経費を半分にした。
たとえばクリエイティブな仕事であれば、有名な賞を取ることも給与交渉につながります。あなたの名前とともとにあなたの会社、およびクライアント名も世に広まり、会社の利益につながるからです。
簡単にいえば
「(去年と比べて」今年、私はXXXXの仕事をして、XXXXの利益を新しく企業にもたらしました。なので、給料をあげてください」と言うのがいいと思います。
別な言い方をすれば、去年と同じ仕事しかしていないのに、どのクチが「給料をあげてくれ」と言ってるんだ、となります。
去年と同じどころか、在宅勤務とかでむしろさぼっているくせに、あるいは面倒な仕事は部下にどんどん押し付けているくせに、なにを給料をあげてくれと言ってるんだとなります。
まとめます。
あなたの給料があがらないのは:
- そもそも、「給料をあげてくれ」としかるべき人に言っていない。
- 「給与交渉」を行う成果をあげておらず、その準備もしてしない。
からとなります。
で、給与交渉を行うとどうなるか?
その前に「給与交渉」を行うのは勇気がいりますよね!
なぜだと思いますか? それはあなたの本音と覚悟をおおぴっらにするから。クチには出さないですが「給料をあげてくれないと、会社、やめちゃうよ」と暗に伝えているのです。
で、会社の対応は2択です。
- あなたにやめてほしくないので、給料をあげる。
- あなたにやめられるのは覚悟で、給料をすえおき。
2の場合は、あなたの次の選択です。
- いまの会社をやめて、あなたの希望の給料にあった新しい会社を探す。
- 我慢して働き続ける。
ね、大変でしょ!? 給料をあげてもらうのって。
でも、これをやらないと普通はあがりませんよ、給料は。
結果を出して、準備をして、勇気を出して、給与交渉を行ってみてはいかがでしょう?