大きなお世話かも知れないのですが、日本在住の方、特にお子さんのおられる方は、経済産業省のこの「未来人材ビジョン 令和4年5月」に目を通しておいても損はないと思います。
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/20220531_report.html
すべてのデータを信じる必要はないですが、無視するにはあまりにも痛々しい内容です。以下のことが具体的に数字で確認できます。
????日本は、高度外国人から選ばれない国になっている。
????日本企業の従業員エンゲージメントは、世界全体でみて最低水準にある。
????「現在の勤務先で働き続けたい」と考える人は少ない。
????しかし、「転職や起業」の意向を持つ人も少ない
????日本企業の部長の年収は、タイよりも低い。
????企業は人に投資せず、個人も学ばない。
????海外に留学する日本人の数は減っている。
????海外で働きたいと思わない新入社員が増えている。
????日本の国際競争力は、この30年で1位から31位に落ちた。
????日本の18歳の「社会への当事者意識」は低い。
私が一番ショックだったのは、75ページ目の「自分の国に解決したい社会課題がある」にイエスと答えた18歳は46%のみ。韓国、中国、イギリス、アメリカは70%をこえています。
夢がなくてもいい。
自分で国や社会を変えられると思っていなくてもいい。
でも「いまの日本で問題なし!」と思われてしまったら、もう誰が何を言っても無駄だし、余計なお世話だ????こう思われてしまったら、いまよりも悪い方向に進むことはあっても、良い方向に進むことは難しいと思います。
ある小説の一説を思い出しました。
有名な小説家が旅行中に知り合った友人夫妻から夕食の招待を受けます。
小説にとって、その夕食は非常にみすぼらしいものでした。
小説家は悲しい気持ちになりました。
悲しくなったのは、夕食がみすぼらしかったわけではなく、その夕食が友達夫妻にとってはご馳走だったから。有名な小説家のために、いつもよりも奮発して特別に用意してくれた夕食だったから。